2026/10/24

蔵干とは?地支に隠れた天干の調べ方・早見表と、通変星での使い方

蔵干は、十二支それぞれの中に隠れている天干のことで、通変星や身強・身弱の判断に欠かせません。十二支ごとの蔵干早見表(初気・中気・正気)、節入りからの日数で選ぶ日本式の決め方、本気だけを見る考え方との違い、蔵干通変星の出し方、間違えやすい点を解説します。命式の蔵干は無料の自動計算で確認できます。

蔵干とは?地支に隠れた天干の調べ方・早見表と、通変星での使い方

蔵干(ぞうかん)は、十二支それぞれの中に隠れている天干のことです。 地支は見た目は一文字ですが、中には一つから三つの天干が含まれていて、地支の五行の性質はこの蔵干で決まります。通変星を正確に出すにも、身強・身弱を判断するにも、蔵干は欠かせません。

自分の命式の蔵干は、四柱推命の自動計算で各柱の地支の下に表示されます。この記事では、蔵干の仕組み、早見表、日本式と中国・台湾式の違い、通変星での使い方を順番に説明します。

蔵干の仕組み

天干は「天の気」、地支は「地の気」です。地の気の中には天の気が混ざっていて、たとえば寅は木の地支ですが、中には甲(木)だけでなく丙(火)と戊(土)も含まれています。春の始まりである寅月に、芽吹く木、昇り始める火、それを受ける土があると考えると分かりやすいでしょう。

蔵干の中でもっとも力の強いものを本気(正気)、季節の移り変わりを表すものを中気、前の季節の名残を余気(初気)と呼びます。

十二支の蔵干早見表

地支五行初気(余気)中気正気(本気)
子水壬(10日)—癸(20日)
丑土癸(9日)辛(3日)己(18日)
寅木戊(7日)丙(7日)甲(16日)
卯木甲(10日)—乙(20日)
辰土乙(9日)癸(3日)戊(18日)
巳火戊(7日)庚(7日)丙(16日)
午火丙(10日)己(9日)丁(11日)
未土丁(9日)乙(3日)己(18日)
申金戊(7日)壬(7日)庚(16日)
酉金庚(10日)—辛(20日)
戌土辛(9日)丁(3日)戊(18日)
亥水戊(7日)甲(7日)壬(16日)

括弧の日数は、節入りから数えて何日目までその蔵干を用いるかの一例です。流派や書物によって、巳・申・亥の初気を省いたり、日数の区切りが1〜2日違ったりします。見比べるときは、どの表を使っているかを確かめてください。

地支の性質をまとめると、子・卯・酉は同じ五行の天干だけを含む「専気」、寅・申・巳・亥は次の季節へ向かう「生地」、辰・戌・丑・未は三つの五行をしまい込む「墓庫」です。

日本式と中国・台湾式:蔵干の選び方が違う

蔵干の使い方は、大きく二つに分かれます。

日本の四柱推命(節入り日数法)では、月支の蔵干を一つだけ選びます。生まれた日が月の節入りから何日目かを数え、上の表の日数と照らし合わせて、初気・中気・正気のどれかを取ります。たとえば寅月の節入りから5日目に生まれたら初気の戊、10日目なら中気の丙、20日目なら正気の甲です。選ばれた一つを「月支蔵干」として、命式の格局や性格の中心に置きます。

中国・台湾の八字では、ふつう本気を代表として扱いつつ、三つの蔵干すべてを命式の五行の力として数えます。身強・身弱の判断で「地支に根がある」と言うときは、蔵干のどこかに日干と同じ五行があるかを見ます。

どちらが正しいというより、流派の違いです。観象の自動計算は、各地支の蔵干を本気を先頭にすべて表示し、五行のバランスでは蔵干をその力に応じて重みづけして数えています。

蔵干通変星の出し方

天干の通変星は、日干と命式のほかの天干を比べて出します。蔵干通変星は、同じことを蔵干に対して行ったものです。

  1. 命式の各地支の蔵干を表で確かめる(または自動計算の表示を見る)。
  2. それぞれの蔵干を日干と比べ、通変星の早見表で通変星に置き換える。
  3. 本気の通変星をその地支の代表とし、中気・余気の通変星は隠れた性質として読む。

たとえば日干が庚で日支が寅なら、寅の本気の甲は庚にとって偏財、中気の丙は偏官、初気の戊は偏印です。見た目は「寅」一文字でも、財・官・印の三つの性質が隠れていることになります。通変星そのものの意味は通変星とはで解説しています。

間違えやすい点

  • 地支の五行だけで数えてしまう:寅を「木1個」と数えると、中の火と土を見落とします。五行のバランスは蔵干まで見ると変わります。
  • 節入り日数法と本気法を混ぜる:月支だけ日数で一つ選び、ほかの地支は本気を取る、といった混在は、流派内では整合していても、別の流派の結果と比べると食い違います。
  • 節入りの日付を間違える:節入り日数法は、節入りの日時が1日ずれると蔵干が変わることがあります。節入りの日付と時刻は命式の出し方で確かめられます。
  • 蔵干で吉凶を決める:蔵干は地支の性質を細かく見るための道具で、それ自体に良い悪いはありません。

よくある質問

自分の蔵干はどこで調べられますか?

四柱推命の自動計算で命式を出すと、各柱の地支の下に蔵干が表示されます。この記事の早見表で地支を探しても同じ結果になります。

月支の蔵干はどうやって一つに決めますか?

日本式では、生まれた日が月の節入りから何日目かを数え、早見表の日数と照らし合わせて初気・中気・正気から一つ選びます。中国・台湾式では本気を代表として、ほかの蔵干も命式の力として数えます。

蔵干に日干と同じ五行があると何が変わりますか?

日干が「根を持つ」(通根)状態になり、日干の力が安定します。身強・身弱の判断に直接関わります。詳しくは身強・身弱と用神の見つけ方を参照してください。

蔵干の表がサイトや本によって違うのはなぜですか?

節入りからの日数の区切り方と、巳・申・亥の初気を取るかどうかが流派で異なるためです。本気はどの流派でもほぼ共通しているので、まず本気で確かめ、中気・余気は使っている表に合わせてください。

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